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【キンコン西野炎上】絵本を無料公開した問題点を勘違いするクリエイターたち

投稿日:2017年1月24日 更新日:

お笑い芸人&絵本作家の西野亮廣さんが、新作の絵本を無料公開したことをブログで発表してから各地で炎上しています。

元々炎上芸人で注目を浴びている人なので通常営業と言えばその通りなのですが、批判しているクリエイターの人たちはどうも色々と勘違いしているように感じます。

彼が毎回のように炎上している理由は、別に普通のことをさも凄いことのように語り、周囲を見下しながら自分の言葉に酔いしれているように見えるからです。端的に言えば、いちいち鼻につく文章でムカつくからです。

「西野亮廣が嫌い」という点とは関係なしに、「絵本の無料公開」という事実について噛み付いているなら、その人は間違っています。

まず絵本を無料公開して何が問題なのでしょうか?
多くの有名人も批判している内容は、主に以下の3点に集中しています。

  1. クリエイターや投資家に対して失礼な行為だ!
  2. 時間と労力をかけたものに対して、対価を支払う意識が薄くなる!
  3. 無報酬で働かせる流れを助長する!

さて、これらの問題点は本当に正しいのでしょうか。多くの人が勘違いしている点と、西野亮廣の突っ込みどころについて書きます。

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キングコング西野が絵本を無料公開した理由

そもそも絵本を無料で公開した理由は、本人のブログで書いているとおりです。

長いので内容を要約すると「2000円の絵本は高い。子どもにも読んでほしいのに、お金がないという理由で読んでもらえないのは本末転倒」といった感じでしょうか。

残りの文章は自分のお金に対する価値観と、自分がどれだけ思い切ったことをしているかということを長々と語っています。その中でお金に支配されている(お金の奴隷)なんて糞ダセー、これからはお金ではなく信用や恩で回す時代ではないだろうかーと書いていますね。

絵本の無料公開に対したデメリットはない

まずはじめに、絵本の中身を公開することは全く特別なことではなく、ネットで無料で見れてしまうことにも対して価値はありません。

本人も言っていたかと思いますが、絵本の価値はストーリーだけではないからです。

絵本を買ってもらうためには多くの人に知ってもらうのは大前提で、手元に置いておきたいと思えるだけの価値をその人が感じるか、子どもに読み聞かせをするといった目的があるかどうかが大切です。

そしてTwitterで数万リツイートされているこちらのイラストですが…。

欲しいものがあってもお金がなければ買えないのは当たり前で、欲しいものを買うためにその人は仕事を頑張る。売った人はもっと売りたいから良いものを作る。しかし、欲しいものがタダで貰えると知れば、販売してお金を稼いでいる人が潰れていくから良くないよ!といった内容です。

一瞬「たしかに!」と思ってしまいそうですね。ところがこのイラストの大きな間違いとして、西野は絵本を無料配布しているわけではないということです。

西野は実際のところ、絵本をもっと売るためにネットで公開しています。お金持ちの無料公開によって経済的な悪循環に陥り、人は対価を支払う意識がなくなってしまうということはありません。

「子どものために無料で見れるようにする」って聞こえの良いセリフに騙され、勘違いして勝手なことをするなと早とちりしているだけです。

顧客の感覚が麻痺するからというよりは「クリエイターに仕事を与える側が勘違いをして、無料でイラストを描けって言うようになるから勘違いするような "言い回し" をやめろ」という批判の方が的を得ています。

クリエイターに支払う対価が下がってしまう?

そして作品を無料公開するというのは、クリエイターに支払うお金が回らなくなって、食べていけなくなるのではないかという問題も言われています。

この問題については人気声優の明坂聡美さんがツイートしており、多くの人にリツイートされています。キングコング西野本人もブログにわざわざ取り上げて、論破してやろうと長い文章を書いたほどです。

明坂さんの言っていることはとても正しいことです。
しかし、今回の絵本の無料公開がそうかと言えばそうではありません。

なぜなら、えんとつ町のプペルに関わったクリエイターには既に報酬が支払われており、絵本が売れることで収入になるのは、西野亮廣本人と出版社のみだから。

TVアニメでも、音楽作品でも、漫画でも同じような売り方をすることはたくさんあります。


特に近年は当たり前になりつつあるマンガの無料連載もその一つです。
例えば、となりのヤングジャンプの『ワンパンマン』、少年ジャンプ+の『ファイアパンチ』といった人気作品も無料公開されており、それによって価値が衰えることはありません。

逆にネット連載せずに、単行本だけで販売したらもっとたくさん売れていたか…?と考えれば、必ずしもそうでないことは明らかだと思います。

また、アニメ制作の利益もテレビCMなどのスポンサーや円盤、グッズなどが売れることによって回収されます。テレビで無料公開せずに、DVDのみで販売しても売れるのはガンダムやポケモンなどの既に人気作品になっているものだけです。クリエイターであるアニメーターや声優の給料は、基本的に作品の売れ行きに直接関係していないのではないでしょうか。

芸術作品に関しても、ネットやテレビで公開したら美術館に足を運ぶ人は減っていくかと言えばそうではなく、逆にお客さんの数は増えることを想像するのは容易です。

西野のブログには炎上しどころが満載!

絵本の無料公開そのものは大した問題ではないというのが結論ですが、西野さんの言っていること・やっていることには突っ込みどころが満載です。

皆さんご存じの通り、えんとつ町のプペルのイラストは描いたのは西野亮廣ではありません。厳密に言えば一部は書いているのですが、えんとつ町のプペルは分業制なので彼の役回りは監督とイラストの下書きなんですよ。

それなのに無料公開したページのクレジットには西野亮廣としか書かれていません。Amazonなどの販売ページにも、「にしのあきひろ著」と書かれているんですね。

30人以上のクリエイター全てを書くわけにはいかないとはいえ、情報に疎い人からは「西野さんのイラストすげー!」と思われますし、作品の手柄を独り占めしているようにしているようにみえるわけです。

絵本の公開先でアフィリエイト収入を得る

次に絵本の "完全無料公開" と偉そうに語っておきながら、絵本を公開したサイトは自身のブログではなく「Spotlight」というニュースメディアでした。

無料公開なのに、お金を貰っているのは矛盾しているじゃないかという追求ですね。

ただ、Spotlightでのアフィリエイト収入は大した金額ではないと思います。後のブログで「Spotlightで得た広告収入はNPO団体に全額支援する」と書いてありましたので、結局小銭を稼いでいるじゃねーかという突っ込みはできなくなっております。

子どものためと言いつつ、図書館には寄贈しない

物としての本を図書館などに寄贈しない理由もブログに書いてあります。

僕が無料にしたのは情報としての絵本であって、物質としての絵本ではないので。有料のモノを寄贈するかどうかは、そんなことはコッチが、コッチのタイミングで決めるし、そして、そんなことは僕一人の判断で易々と決められることではありません。

本を売って生活をしている人がいるから、そこは自分が勝手に判断できるところではないとも語っていますが、そもそもとして言っていることに矛盾が多すぎたのが問題です。

お金のせいで子どもが絵本を読めないことに気持ち悪さを感じてみたり、「10万部売れることより1億人に知られることの方に価値がある」と言ってみたり、かと思えば「お小遣いをためて本を買う経験をさせてあげたい」と話します。

しかし、子どものために公開するなら、図書館や幼稚園に寄贈するのが一番だろって話にそりゃなりますよねー。

最初からお金の奴隷とかいう意味不明なワードを出さず、ビジネス的な観点から見た絵本の情報的価値について話しておけば炎上はしなかったでしょう。

声優の明坂聡美さんを生放送に呼び出す

絵本を無料公開した問題点について議論を交わしていた2人でしたが、キングコング西野は唐突に3日後の生放送出演をTwitterで呼びかけました。

これは純粋に性格の悪さを披露しただけになっています。事務所に所属している声優に対して直接呼びかけるのはどうなのでしょうか?それに公の場で出演要望をすることも、社会人がとる行動とはとても思えません。しかも3日後で生放送という急すぎるスケジュール。

ブログなどで後から「対談を希望したが断られた」と言いたいのか、それとも得意な場所で論破してバカにしたいだけなのか…そのように見られても仕方がない行動です。

キンコン西野の炎上問題まとめ

いかがだったでしょうか。

「お金の奴隷」とか「糞ダセー」とか、西野のイラッとさせる技術はまさに一流です。彼に対して嫌い、ムカつく、といった感情が沸き起こるのはとても普通のことでしょう。

しかし、「絵本の無料公開という事実」に対する批判については半分イチャモンのように感じました。

ただ、勘違いした発注者によってクリエイターが一時的に被害を受けてしまうのは確かかもしれません。個人的に一番正しい批判をしていると思ったのはこちらの漫画家の方ですね。

結局何が問題だったのかというのは絵本の無料公開なんかではなく、周りの人間をとにかく見下して馬鹿にしていることです。

ブログの文章からは子どものためというよりも、「もっと絵本を売ろう!」「俺のことをもっと注目しろ!」という戦略的な気持ちが透けて見えます。

そのまま「絵本を無料公開しますよー」と書いても面白くないからと、実在するのかしないのかわからない "お金のない子ども" を登場させ、「お金なんて要らないです」「糞ダセー」などと語って炎上しているんですよねー。

無料公開されたときは特になんとも思っていませんでしたが、気づいたら想像以上の炎上具合だったので驚きました。

しかし、炎上して話題にすればするほど西野亮廣の思惑通り…。嫌いな人は無視をするのが一番効果的なのですが、なかなかそうは出来ないのが人の性なのでしょうか。

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