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2020年に蛍光灯製造禁止となる理由。LEDの問題点やデメリットとは?

投稿日:2015年12月1日 更新日:

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2020年をめどに白熱灯や蛍光灯が製造中止となることが決まりましたね。

2020年になっても既に流通している商品があるのですぐにはなくならないと思いますが、2015年から2020年までたったの5年間しか交換するまでの期間がありません。

今回は「なぜ蛍光灯が製造中止とする方針が決まったのか?」ということや、これからの照明器具である「LEDのデメリット」について説明していこうと思います。

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そもそも蛍光灯製造中止になった経緯とは?

白熱灯や蛍光灯が製造中止になる理由は「省エネ法の改正」によるものと前回お話ししましたが、これを改正しなければならない根本的な理由があります。

それは、2013年に「水銀に関する水俣条約」が国連で採択されたからです。

これは水銀や水銀化合物によって引き起こされる健康被害、環境被害を防ぐために出来た条約です。

知っている方も多いと思いますが、蛍光灯には水銀が含まれています。この水銀封入量が一定量を超える蛍光灯の製造や輸出及び輸入が2020年以降に禁止となります。

細かい規制内容はあるものの、規制対象でない蛍光灯もありますし、使用中の蛍光灯は禁止されません。

というか最近の蛍光灯はほぼ全てが規制値以下のため、製造・販売することが可能です。

しかし、日本では2020年をめどに省エネ法を改正するという方針が固まったため、条約では規制されていない白熱灯や蛍光灯でも実質的に製造中止にせざるを得ない…という話なのです。

蛍光灯をLED照明に交換するデメリットとは

蛍光灯をLED照明に変えることにはメリットが多い気がしますが、LEDにしていない家庭や業者も多く、たくさんの問題点を抱えています。

そのデメリットとは一体どのようなものでしょうか?

関連記事⇒【2020年に白熱灯・蛍光灯製造中止へ。LEDに交換するメリットとは? 】

金銭的な負担が大きい

LED照明は長寿命で発光効率が良く、コストパフォーマンスに優れています。

しかし、LED照明器具そのものの金額がまだまだ高価です。

場所によっては電気工事が必要になる可能性も充分にあります。例えば一般的な住宅でも、照明の数は少なくても5個はあるのではないでしょうか。

1ヶ所の工事費用が15,000円としても、全部で10万円近くかかりますね。大きな企業ならばその倍以上の照明の数になってきます。

ランニングコストが安いためトータルで見るとお得なのですが、一気に大きい支出が必要となると現実問題として厳しいものです。

熱や湿気に弱く、設置出来ないところがある

衝撃に対しては比較的強く作れるものの、電子製品のため熱や湿気に弱いという弱点があります。

LEDを使用する推奨温度は5~40度で、それより10度も高い場所では一気に寿命が半分以下になると言われています。

浴室やサウナでも密閉型、屋外でも防雨型・防湿型であれば可能ですが、密閉することによって高熱になりやすい場所などでは取り付けることが出来ません。

光の質、光量の違い

蛍光灯は発熱した光が全体を照らすのに対し、LEDは直線的な光であり全体を照らしません。

つまり、ルーメン(光量)が蛍光灯とLEDで同じ値を示していても、実際に使ってみるとLEDは暗く感じるのです。

これはルーメンの測定方法のせいであり、ランプが放つ光の総量のみで測定されるためです。この際、照明器具そのものの光の広がり方等は測定に影響しません。

ルーメンが大きければ明かりが強いのは確かですが、実際に明るく感じるかどうかは別の話というわけです。

また、LEDは直線的な光なので眩しく感じるものは多いですが、配光角度が300度の電球など全体を照らすことの出来るものであれば、蛍光灯のような明るさを持つことが出来ます。

光の質が違う

さらに光の質の違いも問題で、蛍光灯が自然な優しい光と感じるのに対し、LEDはきつい光で目が疲れるという人も多いようです。

この理由としては白色LEDライトがRGBの3色ではなく、青と黄色の2色が掛け合わされた「擬似白色」であるためだと思います。

例え3原色で白色を作ったとしても、波長の偏りで物の見え方に違和感が発生するのです。

この光の波長に偏りにより、植物は光合成が出来なかったりビタミンD欠乏症になったりするなど、生物の育成を阻害することがあります。

他にも光が直線的であるということや、ブルーライトが多いので健康に悪いとする研究者もいますね。

まとめ

LED照明にはメリットがあるものの、まだまだデメリットも多いです。

しかし、これらは技術の進歩でどんどん改善していくと思います。足りない色を補った改良型LED照明や熱に強いチップ、高価な産業用では高ワット数のものもあり、進歩し続けていますしね。

今回の蛍光灯製造中止の何が問題なのかと言えば、「まだまだ蛍光灯が全盛期な今の時代に交換を強制したこと」ですね。

個人的には蛍光灯をLED照明に変えていくこと自体は良いことかなと思います。

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