雑学

三菱が生産終了予定の硬質色鉛筆とは?普通の色鉛筆との違い

投稿日:2015年12月2日 更新日:

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H、HB、B…と鉛筆の芯に硬度があるのと同じように、色鉛筆にも「硬質、中軟質、軟質」という硬度が設定されています。

三菱鉛筆が2015年内で赤以外の色を生産終了する予定の硬質色鉛筆7700番は、アニメ業界では使用を規定されていることが多い色鉛筆であり、アニメーターにとっては非常に大きな問題とのことです。

硬質色鉛筆とは一体どういうものなのか?また、アニメ業界にとってどのように問題があるのかについて説明します。

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硬質色鉛筆と普通の色鉛筆の違い

皆さんが学生の頃に使っていたような、いわゆる普通の色鉛筆は「中軟質」です。

違いとしては名前の通り、芯が硬質かそうでないかというだけですね。また、色鉛筆と言えば丸い軸のものを想像するかと思いますが、硬質色鉛筆は鉛筆と同じように六角軸のものがあります。

色鉛筆を丸軸にしている理由は、以下の3つの理由があります。

  • 絵描き用に色々な持ち方が出来るようにするため
  • 芯の片側だけが減らないように回しながら使えるようにするため
  • 色鉛筆の柔らかい芯を保護するために均等な厚みにしている

芯の保護についてですが、硬質の場合は鉛筆でいう「B」と同程度の硬さのため六角軸にしても問題ないのです。

また、人間が鉛筆を持つ指は3本なので、丸よりも六角の方が握りやすいとされています。そのため、アニメの線画や下書きのライン取りには持ちやすい六角軸のものがいいというわけです。

使用用途としての違い

硬質色鉛筆はグラフや図面の書き込みに適した製図用です。

アニメでは「原画」というデジタル等で加工する前の状態で使うため、綺麗で均一な色合いで線が引ける硬質色鉛筆が使われます。

他のメーカーでは測量時にコンクリートやアスファルトに書くための色鉛筆など、硬い芯のものは建築用具としても開発されていますね。

中軟質はソフト色鉛筆と呼ばれるもので着色性に優れているため子供にも使いやすく、筆記や絵を描く際に用いられるのがメインです。絵を描くといっても、アニメの線画とは違います。

さらに柔らかい軟質のものになると、金属やプラスチックなど書きにくいものに描画するのに用いられます。

商業アニメーションに与える問題とは?

絵を書く人でなければわからないかもしれませんが、どんなことでも長年使用していた愛用品を変えることは難しいものです。

私はイラストを書きませんので硬質の書き味や触感などはわかりませんが、建築大工や職人が使いやすい工具を愛用するのと同じような感覚でしょうか。

しかし、三菱が生産終了するのであれば、他のメーカーのものを使えばいいのでは…?

と思って調べてみたのですが、どうやら鉛筆で有名なメーカーであるトンボも硬質色鉛筆は赤色しかありませんでした。ショッピングサイトで色鉛筆と検索するとわかるように、色鉛筆のシェアはほとんどが三菱のようですね。

具体的な問題点

色鉛筆は海外製品でも色々な種類があるようですが、具体的な理由として「なぜ"三菱"の硬質色鉛筆がなくなるのが問題なのか」というと、一番は描き味の違いと言えるでしょう。

他には、

  • 同じ色でもメーカーによっては発色が違うということ
  • 軟質では芯がすぐ減ってしまうということ
  • 軟質の芯は折れやすいということ

が問題として挙げられ、色合いが違えばスキャナーの調整が必要で、削りなおす頻度が多くなれば作業の効率が落ちるということになります。

メーカーの違いによる問題と、軟質では線画を書くのに不向きという問題があるのです。

まとめ

アニメ業界では大騒ぎの事実ですが、色芯のシャープペンで代用する動きもあるようです。

また、硬質の色鉛筆があまり売れないために販売終了となりましたが、アニメ業界の人らが三菱鉛筆へ協力を持ちかけた結果、「水色・黄緑色・橙色」の販売継続が決まりました。

ほっと一安心といったところでしょうか。

しかし、実際になくなってしまえば、最初は苦労しても少しずつそれに対応していって解決出来るような気もしますね。

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