乗り物(車・飛行機等)

国産ジェット旅客機MRJが初飛行!航続距離や燃費を比較

投稿日:2015年11月14日 更新日:

201511141
参考写真:三菱重工機

三菱航空機を筆頭に開発が進んでいる国産ジェット機「MRJ」が、2015年11月11日に初飛行を実施しました。

狭いエリアを飛ぶための小型ジェット機(座席数70席~92席)で、一般の人を乗せるための国産旅客機は実に40年ぶりの開発なのです。

そんな半世紀ぶりともなる国産旅客機「MRJ」ですが、果たしてどこまでが国産技術で作られているのでしょうか。

飛行機の核心とも言えるエンジンの性能や燃費、航続距離はどれほどなのかについても解説していきます。

スポンサーリンク

日本の最新技術が集結

初試験飛行の動画はこちら↑です。ツヤのある機体に三菱のロゴが光っていますね。

MRJは小型旅客機としての燃費の良さや、内装の快適さを売りにしています。期待の設計には国内開発のスーパーコンピュータを使用し、最新技術の複合材による軽量化を成功させています。

その結果、従来の同型ジェット機と比較して20%以上も優れた燃費性能となりました。さらに、環境技術は最新の環境基準を大幅に上回っています。

また、MRJは機内の快適さを重視しており、座席を薄型にすることで座席の前後に余裕を持たせています。薄型にしても座り心地を犠牲にすることなく、日本独自の技術「三次元立体編物技術」を使用しているため、ゆったりと座ることが出来ます。

さらに高さは2mを確保し、移動する際に屈む必要がないように作られています。頭上収納スペースは中型のローラーバッグが納まるほどです。

MRJの航続距離 - 現行機種比較

201511142

MRJのサイズに近い小型旅客機、海外の現行機種と比較してみました。

  MRJ90LR CRJ900NextGen ERJ170-200
国籍企業 日本
(三菱重工業)
カナダ
(ボンバルディア)
ブラジル
(エンブラエル)
最大座席数
(1クラス)
92席 90席 88席
全高 10.4m 7.5m 10.28m
最大航続距離 3,310km 2,806km 3,704km

どれも最大航続距離は3000km前後もあり、これだけあれば欧州や米国の全域をカバー出来るため充分と言えます。

さらにこれからは地方国際線の需要が増えると予想されており、今後20年で小型旅客機の需要は3倍になるとも言われています。

MRJのエンジンとは?

MRJのエンジンにはアメリカのP&W製を使用しているため、実は完全な日本製とは言い難いのです。

しかし、P&W社は航空機エンジントップレベルの老舗メーカーであり、エンジンは最新鋭のものを搭載しているため性能には問題ありません。

航空機のエンジンを開発・利用するためには、連邦航空局の認可が降りなければ使えません。この認定はそう簡単にされるものではありません。開発に必要な資金や期間を考えた結果、信頼と実績のある米国製エンジンを利用することに決めたのでしょう。

また、最終的な組み立ては三菱重工が日本国内で行うこととしています。

ちなみにホンダジェットのエンジンは日本製です!

MRJは日本製と言えるのか?

MRJには、米国製エンジン、操縦用電子機器、ダクト・油圧システム、乗降用ドアなど海外製品が多く使用されています。

実際に日本製の部品を使用している箇所は一部しかないため、「MRJのどこが日本国産なのか?」という疑問を持つ方も見えるようです。

しかし、まず始めに結論から言いますと、日本主体で開発しているのでMRJは国産と言えます。・・・ですが、そういう意味で言っているわけではないのでしょう。

日本製の部分は脚部や主翼など一部のみですが、とても大きく重要な部分です。さらに機体を作るのに必要な95万点の部品のうち3割を日本企業が占めています。

例として、自動車に必要な部品数は2万~3万ですが、航空機の場合に必要な部品数95万点という膨大な数を全て日本で揃えるというのは難しいというものです。「数多くの部品をどのように組み合わせて作るか」ということが既に一つの技術なんですね。

また、燃費の改善、内装の快適性の追求、環境技術への配慮など、性能は日本独自のものが多いです。

航空機を1~100まで全て国産で作れるところはほとんどありません。MRJは日本製のジェット機と言えるでしょう。

まとめ

国産ジェット機の開発は、多くの技術者・飛行機ファンの夢でした。

MRJは既に注文件数が400件に上り、採算ラインである350機を既に超えています。戦後から規制されてしまった国産の航空技術が、これから発展していくことを期待しています。

自動車のように、いずれは航空機も世界のトップを獲得して欲しいですね。

-乗り物(車・飛行機等)
-,

Copyright© キニブロ - なぜか気になるあれこれブログ , 2016 AllRights Reserved.