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日光東照宮の「眠り猫」と「雀」の関係性とは?その歴史について

投稿日:2016年10月20日 更新日:

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日光東照宮の建物・彫刻類には、「天下を統一し終えて平和な世の中をつくりあげた」という徳川幕府の自負と、「永遠にこの平和が続くように」と祈る心が込められており、「眠り猫」とその裏側にある鳥「雀」の彫刻にもこれをみることができます。

眠り猫は、東照大権現つまり家康公の墓所・奥の院へと至る入口の門に据えられており、静かに世の中の様子をうかがっています。

眠り猫はその名の通り眠ってはいますが、もし不届きなものがあればすぐさま飛びかかるぞという気配があります。そして眠り猫を真正面から見ればただのんびりと眠っているように見えますが、少し傍らによって角度を変えてみると違った表情がみられるのです。

また、足の上に顔をのせて眠っていますが、その足の様子はすっかり寛いで眠っているわけではなく、今すぐ立ちあがれる体制になっているのが分かるでしょう。日光東照宮の眠り猫と雀について調査してみました。

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日光東照宮の眠り猫の歴史

日本が世界に誇る名所の一つである日光東照宮には数々の彫刻が存在している事で有名です。

中でも常に高い人気があり、カメラを向けてシャッターを切る人々が後を絶たないのが眠り猫ですね。複数ある国宝の中において最も有名であると言っても過言ではない眠り猫は、咲き誇っているボタンという花の下部にて穏やかに見受けられる表情を浮かべつつうたた寝をしています。

とても愛くるしい表情で日光東照宮のアイドルとも言えるのですが、なぜあえて猫を採用したのかという事実について知っている者はあまり多くありません。

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その理由が知られていない事もあり、色々な噂が独り歩きしているのも事実です。そのような中、最も信憑性が高い説と言われているのが、徳川幕府の時代が長く続き、まるで猫も眠ってしまうほどであったという言われが有力です。

こうした眠り猫の姿を一目見ようと連日大勢の観光客が日光東照宮に訪れているのですが、訪れる観光客が声を揃えて言うのは眠り猫が想像以上に小さいという事です。

世界にも名を馳せている眠り猫であるが故に、皆とても大きくて存在感があると思い込んでいるのです。しかし、実際は通り過ぎてしまう人の方が多いほど小さく、日光東照宮側が気を利かせて札を設けているほどです。

こういった様子になるのは教科書や旅行雑誌、テレビ番組などでは眠り猫だけがフォーカスされる事が関係していると言えます。そのため、日光東照宮を訪れる予定がある場合は東回廊を少し進んだ場所にあるという事を覚えておきましょう。

日光東照宮はとても豪華絢爛な数々の彫刻に囲まれているので、少し緊張感を抱いてしまうのですが、そのような中突如として出現する眠り猫の表情には時代を超えても安心させられます。

また、近年多く語られるようになった説は鼠一匹すら通さないという不浄の意味合いを込めているという言い伝えです。つまり、寝ているように見えるものの実は虎視眈々と様子を確かめているという見方もあります。

「眠り猫」と「雀」の関係とは?

そんな眠り猫の真裏には鳥の彫刻があり、雀が遊んでいる様子が描かれています。

しかし、普通に考えれば猫と雀が同じ所にいることはありえませんよね。それなのになぜこの2匹は一緒にいるのか?

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それは、捕食する側とされる側である猫と鳥を同じ場所に置くことによって平和の象徴としているからなんです。徳川の世はこの猫と雀のように「だれでも安心して暮らすことのできる平和な世の中である」ということを表わしているんですね。

そして、安心して遊んでいる小さな雀が騒ぐようなことがあれば、表側で眠っている猫がすぐさま眼を覚ますぞと言っているようにも見えます。

 

日光東照宮の彫刻群には、様々な場面で平和な世の中をテーマにしていますが、この「眠り猫」と「雀」をこの位置に置いたことには特に重要な意味が含まれています。

  • 奥の院に眠っている家康公に対して、家康公が造り上げたこの平和な世の中を永遠に保っていくつもりであるとの誓い
  • 奥の院へと向かう者に対しては、この平和な世を乱すことがあってはならないという警告
  • 参拝して戻るものにはこの平和を大切に守っていくとの心構えをもつように

といった深い意味が隠されているのでした・・・。

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