株式会社みんれびは、Amazonで僧侶手配サービス「お坊さん便」の販売を開始しました。
金額設定がわかりやすく、さらには格安で利用出来るということで色々なところで話題になっているサービスですね。
では「お坊さん便」の評判や葬儀内容はどのようなものなのか?また、お坊さん便を運営する「みんれび」とは一体どんな会社なのでしょうか。
お坊さん便とは?
お坊さん便とは、僧侶を派遣するWebサービスのことです。
お坊さん便のサービス自体は2013年5月に開始されていますが、Amazonでの注文が可能になったことで利用しやすくなりました。
現状の葬儀費用が高額なことに不満のある人や、寺院との付き合いがない人にはかなり好評のようです。
しかし、葬儀をネット注文で済ますことに違和感を感じる人や、お墓の問題をどうするという人もいますので一長一短ではありますね。
実際にお寺の方がTwitterでアンケートをとった結果は、4割もの人が「利用しても良い」という解答であることには驚きました。
アマゾンでのお坊さん派遣が話題ですが、ここで質問。実際に皆さんが、お坊さんにお経をお願いする必要性が出てきた場合、このサービスを使ってみたいと思いますか?(「選択肢に入り得る・得ない」という広義の意味でもどちらかを択一してください)
— 千手院 (@senjuin1010) 2015, 12月 7
私も葬儀代/20万円、戒名代/30万円、車代/10万円などなど、100万円近くかかることもある金額には多少の疑問を感じますが、少数派だと思っていましたので…。
また、「人が亡くなって、葬儀を行うというのにケチるとは罰当たりな」という風潮に不満を持つ方や「お気持ちだけで結構です」という、今の葬式システム自体が日本人の気遣いにつけこんだビジネスだという声も一部にはあります。
実際にお坊さん便を利用した人の評判は?
一般的に50万円はかかるとされる寺院の費用ですが、「お坊さん便」では読経・戒名・心付けなど全て込みで16万円(一般葬の場合)という格安で行えます。
利用者の口コミ・レビューを見てみると、やはり金銭的な面に言及している方が多いですね。公式サイトの口コミなのでわざわざ悪いことは書いてありませんでしたが、
- 宗派を選べる
- 電話対応が非常に丁寧で安心出来た
- 車代も心付けも全て不要
- 葬儀内容毎に金額設定が明確
といった内容が満足出来た理由のようです。
僧侶派遣で不安なのがどういうお坊さんが来るのかということですが、お坊さん便の僧侶は「すべて有資格者で寺院に所属している人」なので安心が出来ますね。
しかし、「お坊さん便」というコミカルなフレーズに注目されたのか、Amazonレビューはいたずらが増えてしまっているのが残念です。
運営会社のみんれびって?
みんれびとは、2009年に設立した葬祭仲介業をメインに置いている企業です。
葬儀分野全般で活動しており、供花配達や仏壇、墓石のインターネット通販なども複数運営していますね。
当初は注文が全くない期間が半年続いたとのことですが、葬儀の提携寺院は今や500件を超え、2010年には売上前年度比180%を達成するなど、急速に成長している企業のようです。
ちなみに、みんれびの社長は30歳という若い方でした。
⇒【岐阜新聞web 芦沢雅治社長、秋田将志副社長】
また、宇宙葬や海洋散骨など新しいサービスに色々と挑戦しており、葬儀分野の他に歯科分野でも活動しています。
まとめ
お寺との付き合いがある菩薩寺を持っている方はトラブルの元になるので、僧侶派遣サービスを利用することは基本的に出来ません。
しかし今や寺離れや墓離れは進んでいます。レンタル墓や屋内霊園と呼ばれる納骨堂などもあり、葬儀の形式は様々です。
インターネットだからと何も悪いことはなく、「お坊さん便」も今の時代に沿った良いサービスなのではないでしょうか。
追記
多くのニュースサイトなどで取り上げられた結果、僧侶からの批判があったそうです。しかし、僧侶の方から「是非登録して欲しい」という連絡も複数あったとのことで、お坊さん便を応援している僧侶の方も多くいるということがわかりますね。