TVニュースでグローバリズムという言葉が取り上げられていました。
現代日本では様々のものがグローバル化していく中で、グローバリズムとは一体どういう意味を持つのでしょうか。
その特徴と問題点についてや、グローバリズムの対義語に位置するローカリズムとは何かについて調べてみました。
グローバリズムの意味は?
グローバリズムとは「地球主義」ともいわれ、地球上の人たち全てを一つの共同体として、世界の一体化を進める思想のことを言います。
かなり大雑把に言えば、一つの国内のみで定められた枠組みから外れて世界進出していくことをグローバル化と言いますが、それを世界中全ての人たちの生活に適用しようと言うものですね。
グローバリズムの特徴
グローバリズムの特徴は、世界の基準や経済性などが一つになるということです。
発展途上国でもグローバリズムが及んでいれば、世界中から人や知識が集まって高度経済成長を促すことが出来ると言います。
今や世界で活躍する多国籍企業や金融取引のグローバル化など、グローバリズムは加速度的に進んでいると言えますね。
インターネットによるブログやSNSなどで、いとも簡単に世界中に意見や知識を発信することが出来るということもグローバリズムの一つなんです。
グローバリズムの問題点
グローバリズムの思想や形式は、良い結果だけでなく悪い結果ももたらします。
例えば、人の行き来が多くなれば、重大な疫病が世界中で蔓延しやすくなりますね。さらにグローバルな多国籍企業のみが大きな経済を生み出すようになれば、市場の独占化が進んで貧富の格差は大きくなるばかりでしょう。
また、グローバリズムとは世界の一体化を進めるということです。それはすなわち、小さい国が大きな国に取り込まれるということになります。
世界で最も経済規模が大きく、軍事力が高く、影響力が大きい国と言えば「アメリカ」ですね。
つまりグローバリズムとは、アメリカの経済モデルを取り込ませるということです。それは圧倒的な軍事力を持って支配する、アメリカによるただの「経済統制」になるのではないかという懸念がなされているようです。
対義語のローカリズムとは?
ローカリズムとは「地域主義」とも言われ、各地域や地方での特徴を重視し、独自性を強化・尊重していく考え方のことです。
世界を一体化させるというグローバリズムの思想とは逆の考え方ですね。
仕事として事業を拡大させようと思えば必然的にグローバリズムの考え方になりますが、人間の価値観や充実感の感じ方は一つではありません。
地域密着型として地元で経営し続けたいという人もいれば、各地伝統のお祭りや風習などを保存したい人など様々です。世界をまたにかけて大活躍したいという人ばかりではないのですね。
しかし、ローカリズムは各地方の利害や独自性を強調して世界規模の視線を持たないため、それが経済的に良いのかどうかと言えば疑問なところです。
まとめ
非常に難しいと思いますが、アメリカ式ではない理想的なグローバリズムに進んでいくことが、経済的には一番良いことだそうです。
どの国の人たちも、世界のことよりまず自分の国が発展していくことを重視していると思いますので、グローバリズムが浸透するには相当な年数が必要なのではないでしょうか。
やはりTPPのような協定は、大きな影響をドカンと与えるので慎重さが必要ですね。