地震はいつも急に訪れるので怖いですよね…。
地震の揺れには縦揺れと横揺れの2種類が存在します。どちらが怖いかといえば、普通にグラグラと揺れる横揺れ地震に比べると、ドン!という音とともに突然強く揺れる縦揺れの方が恐怖を感じやすいと言われています。
では、縦揺れと横揺れとどちらの方が危険な地震なのでしょうか?揺れ方の違いについて触れながら解説していきます。
縦揺れと横揺れの違い
縦揺れと横揺れの違い自体は非常に単純です。
縦揺れは垂直方向に揺れること、横揺れは水平方向に揺れるということです。
この揺れ方の違いによって地震被害は大きくなってしまうのです。例えば家屋の場合は、縦揺れによって地面が破断して建物の土台になっている柱は外れ、その後の横揺れによって固定されていない柱は崩壊します。
家具の場合は横揺れなら滑ったり倒れたりしますが、縦揺れでは家具が一瞬浮き上がったり扉が開いて中身が全部飛び出したりもしますね。
揺れの違いは震源地によるもの
地震が発生する原因は地球の岩盤のずれによるものであるため、地震の分類に縦横があるわけではありません。P波(速く短い縦揺れ)とS波(遅く長い横揺れ)と学校で習った記憶があるかと思いますが、常に縦の波と横の波の両方が発生しています。
地震が起こるときは最初に縦揺れ、その後に長い横揺れを感じるというわけです。
さらには震源地が遠ければ縦揺れもほとんど感じないので、横揺れを最初に感じた場合は既に縦揺れは終わっているということになります。これが横揺れの地震がほとんどな理由ですね。
縦揺れと横揺れ、どちらが危険?
危険度としてはどちらも同じくらい危険だそうです。家やビルの免震装置は上下方向に弱いため、縦揺れに弱く倒壊しやすい。横揺れは津波被害や家具の転倒等による被害が多い。
このようにどちらも比べようがないほど危険です…。しかし、縦揺れが強い地震ということは震源地が近く、直下型地震である可能性が高いと言えるのです。
直下型地震の場合は突然大きく揺れるため、地震の準備も全く出来ません。つまり、どちらが危険かというよりも「縦揺れが強ければ危険」ということになります。(縦揺れが強い場合は横揺れも強いので語弊がありますが…)
まとめ
地震の規模が大きい場合は縦揺れも横揺れも同時にやってくるため、結局は揺れ方よりも震度が危険度を決めることになりそうです。
大きな地震は長い場合で1分ほど続くこともあるそうです。日本は地震大国なので、色々と対策をしていても被害を完全に避けることは出来ないのが恐ろしいですね。