太陽が月に覆われることによって、太陽が欠けたり見えなくなったりする現象のことを「日食」と言います。
日食は滅多に見られませんが、日本で過去に起きたときには話題になりましたね。
日食の種類には「皆既日食」と「金環日食」があることをご存知かと思いますが、それぞれの違いとは一体何なのでしょうか?また、日本で日食はいつ見れるのかということについても見ていきましょう。
皆既日食と金環日食の違い
それぞれの日食の意味について知っておくと簡単に違いがわかります。
皆既日食とは?
出典:https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/moon/moon05.html
太陽が月に隠れることを日食と言いますが、皆既日食は特に月が太陽全体を覆って完全に見えなくなったときのことを言います。
日食が起こる原因は、地球の周りを公転する月が地球と太陽の間に入るからです。
『太陽ー月ー地球』と一直線上になるので、地上からは月の影しか見えなくなるのです。少しでも月の位置がずれていれば光が漏れるので部分日食になります。
逆に『太陽ー地球ー月』のように、月が完全に地球の影に入ることを皆既月食と呼びますね。
金環日食とは?
金環日食は、皆既日食と同じように『太陽ー月ー地球』と並んだときに起こります。
月によって完全に太陽が隠れることを皆既日食と呼ぶのに対し、太陽の方が月より大きく見えるため、月の周囲に光のリングが見えるものを金環日食と呼びます。
これは月と地球の距離が違うために起こる現象で、皆既日食のときよりも月との距離が離れていると金環日食になります。とても綺麗ですね。
日本ではいつ見れる?
皆既日食と金環日食は、世界的に見ても1年に1回あるかないかという頻度でしか見られません。
非常に珍しいものなので日本で起こるときにはニュースになりますが、日本で見られる時期についてまとめているサイトには以下のように書かれていました。
日本で見られる皆既日食
- 2035年 9月 2日 日本列島中央
- 2042年 4月20日 日本の南海上
- 2063年 8月24日 北海道南部と東北北部
- 2070年 4月11日 南西諸島から日本列島の南海上
- 2089年10月 4日 先島諸島付近
日本で見られる金環日食
- 2030年 6月 1日 北海道
- 2041年10月25日 北近畿・中部地方・伊豆諸島
- 2074年 1月27日 鹿児島県南部・屋久島・種子島
- 2085年 6月22日 沖縄島・大東島
- 2095年11月27日 中国地方・四国地方・南近畿・小笠原諸島
引用元:
http://www.h3.dion.ne.jp/~eclipse/eclipse-japan.htm
http://homepage2.nifty.com/turupura/nissyoku/future/kongo_kaiki.html
今世紀中に日本周辺で見られるのはなんと残り10回!
でもそこまで生きていられるかどうか…、しかも実際に住んでいるところから見られる回数となるとかなり少なさそうです。
まとめ
皆既日食と金環日食は似てるようで違うことがわかりましたね。
どちらも月に太陽が隠れるのは共通ですが、太陽が全く見えないのが皆既日食、月から光の環が見えるのが金環日食です。
ちなみに、日本で見られる一番近い日食の日時は2016年の3月9日だそうです。
その日はインドネシアで皆既日食が見られるそうで、日本では全国的に部分日食が見られるようなので要チェックですね!