アメリカフロリダ州の海岸沖に鮫のカマストガリザメが大量に押し寄せたというニュースがありました。
近くにサメが一匹いるだけでも恐ろしいと感じるのが普通の感覚ですが、なんと海岸から石を投げれば届く範囲に数千匹~数万匹がいるというのだから驚きです。
今回は大量発生したカマストガリザメについて見ていきましょう。
カマストガリザメの危険度は?
人間にとって恐怖なサメの中にも、実は臆病だったり大人しかったりする種類がいることはご存知でしょうか。サメと一緒に泳ぐプロダイバーも存在するほどです。
中でもカマストガリザメは臆病なサメで、群れを作って行動するサメです。
そのため警戒心も強く、通常はそこまで危険なサメではありません。しかし、人間をエサだと感じさせるような場合は攻撃してくる危険性があるのだそうです。
カマストガリザメに噛まれたという被害はいくつもありますが、ほとんどが軽傷とのことでした。といっても中には大怪我を負った人もいるので、いくら大人しいサメでも対処を誤って噛みつかれたら一巻の終わりですね。
カマストガリザメの特徴
カマストガリザメの大きさは2m~2.5mの大型のサメです。
胸ビレの先端が黒く、尻ビレが白いのが特徴です。また、水面からジャンプして3,4回転するという珍しい行動も面白いですね。
しかし、世界的にも一般的な大型のサメなので大量に漁獲された結果、準絶滅危惧種に指定されてしまいました。さらにカマストガリザメは肉質の良いサメと言われており、今でも食用として様々な形態で販売されています。
カマストガリザメの大群が押し寄せた原因とは
危険じゃないサメといっても、噛まれたら怪我をしますし危険ですね。それにしても、なぜこれだけ大量のカマストガリザメが海岸にまで押し寄せたのでしょうか。
可能性の一つとして水温の上昇と繁殖時期の移動が一致したからとされていますが、もしかしたら地震や竜巻などの前兆を感じ取っているのかも…?
クジラやイルカが海岸に打ち上げられるのは地震の予兆であったり、潜水艦の探知機などが原因とされています。サメが大量に押し寄せたのにもきっと何か理由があるはずですよね…。
と、このように原因はまだ不明です。移動パターンを追跡するため一部のサメに識別マークを付ける計画もあるそうですよ。また、ニュースの視聴者からは「フカヒレ取り放題!」という少し脳天気なコメントも。
これから大量のカマストガリザメはどこに帰っていくのでしょうか。続報が気になるところです。