水をモノにかけたり浸したら濡れてしまうのは当然のこと…。タオルに水をかければ濡れるし、パソコンにかければショートして壊れてしまうのが当たり前です。
しかし、その常識を覆す「濡れない水」というものが存在します。ただの水でないことは明らかですが一体どんな水なのでしょうか。
また、逆に普通の水をかけても「濡れない金属」というのも発明されました。ケタ違いの圧倒的な撥水力で降りかかる水を跳ね返す様は見てて気持ちが良いですよ♪
不思議な濡れない水、濡れない金属について見ていきましょう。
濡れない水ってどんな液体?
濡れない水はメーカーの3Mが開発した「ノベック」というフッ素系溶剤です。
ノベックの用途は洗浄剤・温度制御・消火剤など様々な目的で使用されます。その長所は人に無害で環境性能に優れ、高い電気絶縁性を持つため電子機器にかけても壊したりすることがないという点です。
そのため、事務所やコンピューター室で火災が発生した場合「ノベック1230」であれば機械を壊さず書類を濡らさず消化が出来るという便利な代物なのです。
透明な液体=水という思い込みからわかりやすく濡れない水と言われますが、溶剤であって水ではないということなんですね。さらにノベックは揮発性が水の50倍なので、シミが残ることのない水切りが良い洗浄剤としても活躍します。
↓大量の水(ノベック)をかけても機械が正常に動作することを証明する動画
濡れない金属は水を完璧に弾く!
濡れないパーカーが最近発明されて少し話題になりましたが、水を弾きまくる「濡れない金属」というものも存在します。
紙や布と違って金属は元から水が浸透しません。しかし、当然のごとく表面は濡れてしまうので防水加工やガラスコーティングのようなことをするのですが、この濡れない金属はレーザー技術を用いて作られたとのことです。
その結果、水を飛び跳ねさせることが出来るように!しかも表面にレーザー加工をしているため、コーティングと違って剥げ落ちて効果がなくなることがありません。
↓金属が水を弾く動画
水がボヨンボヨンとバウンドして滑り落ちていきます。高いところから水を落とせばその分だけ高く弾き返します。
半端じゃない撥水力で水滴を全く残さないのは見ていて気持ちが良いですね。金額がめちゃくちゃ高そうですが飛行機や車のボディ、家の屋根・壁などに応用出来るようになることを期待されています。
いつの日か「雨が降れば汚れてしまう」から「雨が降ると綺麗になる」という時代が来るのかもしれませんね。