ギザギザの10円玉は10円以上の価値があるとよく言われますよね。
昭和64年の硬貨は発行枚数が少ないとか、平成○○年の硬貨は価値が高いなど、同じ1円玉でも1円以上の価値を持つことがあるというのは誰でも知っているのではないでしょうか。
それではどのような硬貨が価値を持つのか、硬貨の価値が高い製造年はいつごろなのかについて見ていきましょう。
硬貨の価値は製造年で決まる?
出典:http://homepage3.nifty.com/akky-han/110529.html
昭和64年硬貨は発行枚数こそ少ないものの、意外と金額的な価値は高くありません。また、基本的には未使用の美品でなければ金額通りの価値しかないようです。
硬貨は毎年のように数千万枚~数億枚発行されているため、希少なものが少ないというのが正直なところ。収集家の方によると、流通枚数1000万枚以下というのが価値のつく目安になる枚数のようです。
硬貨の価値が高い製造年
1円硬貨の場合…。
初めて発行された昭和30年=未使用で3000円もの価値があると言われています。他にも希少度の高い平成13年、平成14年の1円硬貨は500円程度とのことです。
5円硬貨の場合…。
昭和23年、昭和24年に発行された穴なし5円玉は5000円~10000円ほどの価値がつくとのこと!さらに昭和27年の5円玉は20000円もの価値、昭和32年のものは並品でも500円と高額になっています。
10円硬貨の場合…。
昭和34年のものは12000円、昭和35年で9000円、昭和36年のものでも8000円の価値があります。
50円硬貨の場合…。
昭和62年の50円玉は、発行枚数が775,000枚という非常に少ない枚数となっているため未使用でなんと17000円もの価値があります。並品ですら8000円もの価値があるというから驚きですね。ちなみに昭和64年の50円硬貨は発行されていません。
100円硬貨の平成13年の発行枚数は8,024,000枚という最小枚数のため、1000円程度になることもあるようです。500円硬貨も価値のあるものが少なく、昭和62年の500円玉が2500円程度のみでそれ以外は大差がありません。
更に詳しく知りたい方は「日本貨幣カタログ」という本に記載がありますので、興味のある方は読んでみるのもいいかもしれませんね。
しかし、硬貨の中で最も価値があるのは"エラーコイン"と呼ばれるもので、製造に失敗したのに流通してしまった硬貨だったのです。
エラーコインとは?
出典:http://aucfan.com/article/errorcoin-11721/
エラーコインは不良硬貨のことで、製造過程で何らかの理由によって穴ズレや傾斜などが起きている硬貨のことを言います。
通常は市場に流通する前のチェック段階でエラーコインは取り除かれるはずですが、なんだかんだと市場に出回ってしまった非常に珍しい硬貨なのです。
エラーコインの価値が一番高い種類
エラーコインには7種類もあります。
- 穴なしコイン(5円玉、50円玉)
- 穴ずれコイン(5円玉、50円玉)
- 傾打ずれコイン(裏表の模様角度がずれている硬貨)
- 刻印ずれコイン(模様が中心からずれてプレスされている硬貨)
- 影打ちコイン(一度プレスした硬貨が再度プレスされた硬貨)
- 裏写りコイン(硬貨の裏面の模様が映っている硬貨)
- ヘゲエラーコイン(表面がめくれていたりとけている不良硬貨)
オークションにも毎日多くのエラーコインが出品されています。↓
このようなエラーコインは昭和初期には多くあったようです。技術力が上がっている近年はエラーコインが出ること自体が非常に稀であるため、新しい硬貨ほど価値が高まります。
なんでも鑑定団にも出演している専門家の寺田さんによると、最も価値が高いエラーコインは「穴なしコイン」だそうです。その理由も一緒に語られていました。
穴なしコインは、穴がふさがっているぶんだけ重量がふえますが、重いものは選別段階ではじきだされやすいために最も流通しにくいです。
引用:http://aucfan.com/article/errorcoin-11721/
昭和50年以外の穴なしコインであれば、100万円以上の価値があるとのこと。しかし、昭和50年でも充分価値があります。もし持っていたら絶対に使わないようにしたいものです…。
最高額は「1円玉」の280万円!?
出典:http://aucview.aucfan.com/detailtext/yahoo/p386169178/
過去にはヤフーオークションに出品された1円玉が、153件もの入札バトルの末、280万円という超高額な値段で落札されたこともあります。
かろうじて平成という文字が見えるのみで、一見すると1円玉なのかとわからないほどに変形したエラーコインです。これは刻印ずれコインでしょうか?重量はしっかり1.0gです。
これだけ"高価な硬貨"も少ないでしょう!…もしもエラーコインを発見したら、大切にとっておきましょうね。