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海に生息する可愛らしい哺乳類のアシカやアザラシは、水族館でショーをやることも多くて人気の動物ですよね。
アシカと言えばアシカショー。アザラシで有名なのは多摩川に現れた「タマちゃん」でしょうか。この「アシカ」と「アザラシ」の違いを知っていますか?
アシカとアザラシだけでなく、オットセイとセイウチもずんぐりむっくりな見た目が似ていて、どれも同じようなものかと思ってしまいますよね。
比べて見てみると違いがわかるのですが、パッと見て見分けるのは結構難しいかもしれません。今回はその違いについて見ていきましょう!
アシカとアザラシは何が違う?
アシカはアシカ科、アザラシはアザラシ科です。
動物の分類で「科」というのは大きな違いで、ようはイヌ科とネコ科くらいの違いと同じということです。見た目は似ているのですが、全く異なる生き物なんですよね。
アシカは前足で大きく水をかくように進み、アザラシは後ろ足を左右に振って泳ぐなどの泳ぎ方に違いがあります。アシカは本気で泳げば時速40kmも出せるのに対して、アザラシは時速20km程度だとされています。
また、2匹は足の曲がり方(開き方)にも違いがあるのです。この陸上の立ち方を見ればアシカとアザラシは簡単に見分けがつくかと思いますよ!
アザラシの後ろ足はまっすぐになっていますが、アシカは後ろ足は左右に開いていて4本足のように陸上で立てるんです。さらにアシカは前足も大きいので陸上で身体を起こせますし、結構機敏に動けるというわけです。
アザラシの前足とお腹でぽよんぽよん跳ねて進む姿もまた可愛いんですけどね!
水族館のショーで見るアザラシとアシカの違い
水族館のアシカショーでは、鼻の上で大きな玉を転がしたり、陸上で歩行してみたり、両足でパチパチと拍手をしたりする芸を行いますよね。
ところがアザラシは大きく身体を起こせないので、アシカと同じマネは出来ません。
だからアザラシショーでは拍手でお腹をペチペチしたり、ボールをお腹に抱えて泳いだり、水中で輪っかをくぐるといった内容になっているのだと思います。
運動神経はアシカの方が高いという印象ですね。
アザラシの毛が白からグレーになるのはなぜ?
アシカはお肌がつるつるなのに対してアザラシは毛がわさわさ生えています。
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それにしても、アザラシの赤ちゃんは毛が真っ白で可愛いですよねー。でも、大人になったアザラシは気付いたらグレーになっているんです。
実はコレ、大人になるにつれて毛が生え変わっているからなんですね。
赤ちゃんの頃は他の動物に襲われやすいので、雪や氷に紛れるために真っ白な毛をしているんです。
大人と同じグレーの毛になるまで、大体3週間~5週間くらいの期間。子どものアザラシが母親のミルクから離れるまで、生まれてから2週間程度しかないのだそうです。
でも、中には生まれた頃から黒っぽい毛の色をしたアザラシもいます!
例えば、ゼニガタアザラシという種は岩場で出産するので、赤ちゃんもそれに扮する見た目になっております。雪や氷に定住していないアザラシは白が保護色にならないので、真っ白の毛になる意味がないというわけですね。
さいごに
アシカやアザラシに少し似た動物、オットセイ・トド・セイウチの違いについて、とてもわかりやすくまとめたイラストがTwitterにあげられていました。
セイウチとトドとオタリアとオットセイとアシカとアザラシの見分け方のざっくりなやつ(オタリアいれたので再度)。アシカのオスはつるりとしてます。オタリアのオスはチベタンマスチフみたいな上半身ダヨ。 pic.twitter.com/5GAdijFBRb
— 黒井健一(C90/日曜日 西れ60b) (@komatuEV) 2014年10月12日
とてもわかりやすい!セイウチ・アシカ・アザラシは見分けやすいけれども、アシカとオットセイを見分けるのはかなり難しそうですね。